神棚のお神札は、三社造りなら中央に神宮大麻(伊勢神宮のお神札)、向かって右に地元の氏神さま、向かって左に崇敬している神社のお神札を納めます。一社造りなら、手前から神宮大麻・氏神さま・崇敬神社の順に重ねます。
神棚がなくても大丈夫です。お神札を目線より高い清潔な場所に立てかけるだけでも、丁重にお祀りしていることになります。
この記事で分かることは、次の3つです。
- お神札の並べ方(三社造り・一社造り)と、3種類のお神札の違い
- 神棚を置く場所と向き、お供えするもの
- 神棚がない場合の祀り方、交換の時期と古いお神札の納め方
並べ方と交換時期は神社本庁「お神札のまつり方」の記載を基本にしています。向きやお供えの配置は各都道府県の神社庁の案内によります(2026年9月時点)。
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目次
お神札の3種類と、その違い
お神札(おふだ)とは、神社から授かる、神様のご神徳が込められたお札のことです。持ち歩くお守りに対して、お神札は家に祀って家族全体を守っていただくものという位置づけです。
家庭でお祀りするお神札は、次の3種類が基本になります。
| 神宮大麻 (じんぐうたいま) |
伊勢神宮のお神札。日本人の総氏神さまとされる天照大御神をお祀りする |
| 氏神さま | 住んでいる地域を守る神社のお神札。近所の神社で授かれる |
| 崇敬神社 (すうけいじんじゃ) |
個人的に信仰している神社のお神札。旅先で授かったものなど |
3種類そろえなければいけない、ということはありません。1枚だけでも構いません。
お神札の並べ方|三社造りと一社造り
神棚の形によって並べ方が変わります。神社本庁の案内は次のとおりです。
三社造り(扉が3つ)
- 中央…神宮大麻
- 向かって右…氏神さまのお神札
- 向かって左…崇敬している神社のお神札
「向かって右」は、神棚の前に立って自分から見た右側のことです。神様から見ると左になります。
一社造り(扉が1つ)
重ねて納めます。いちばん手前が神宮大麻で、その後ろに氏神さま、いちばん奥に崇敬神社のお神札を重ねます。
お神札が増えてきたら
崇敬神社のお神札が複数になった場合は、神棚の左側に並べる、または別の場所を設けてお祀りします。数が増えたら古いものから納めると、扱いきれなくなりません。
神棚を置く場所と向き
各神社庁の案内では、次のように説明されています。
- 向き…お神札が南か東を向くように置く(明るい方角とされるため)
- 高さ…目線より高い位置に。見上げる形になるようにする
- 場所…明るく清潔で、家族が集まる部屋が向く。リビングや和室など
避けたほうがよいとされるのは、次のような場所です。
- 人がその上を歩く場所の下…2階がある場合は、真上が廊下や部屋にならない位置に。難しければ天井に「雲」「天」と書いた紙を貼る方法があります
- ドアの真上や出入りの激しい場所…落ち着かないため
- 不浄とされる場所の近く…トイレの隣や真上・真下
- 仏壇と向かい合わせ…どちらかに背を向けることになるため
条件を全部満たせる家は多くありません。優先順位は「目線より高い」「清潔」「毎日目に入る」の3つです。残りは可能な範囲で構いません。
お供えするもの
基本は米・塩・水の3つです。配置は2列にして、次のように並べる例が案内されています。
- 奥(神棚側)の中央…お米
- 向かって右…お塩
- 向かって左…お水
榊(さかき)を左右に立て、お神酒を供える形もあります。ただし毎日きちんと供えられないと続きません。次のように考えると気楽です。
- 水だけ毎朝替える、から始める
- 米・塩は月に2回(1日と15日)替える形でもよいとされる
- お供えしたものは下げて、家族でいただく
- 榊が枯れたら取り替える。造花で代用しても差し支えないとする考え方もある
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神棚がない場合の祀り方
神社本庁も「宮形(神棚)を用いずにおまつりする場合も、丁重におまつりします」としています。神棚がなくてもお神札は祀れます。
- タンスや棚の上に立てかける…白い布や紙を敷き、目線より高い位置に。壁に立てかけて置きます
- 壁に貼る…お神札に直接画鋲やテープを刺さないこと。台紙や封筒に入れてから留めるか、専用の簡易神棚を使います
- 向き…神棚と同じく、南か東を向くように
- 避ける場所…床置き、寝室の枕元の真上、汚れやすい場所
ワンルームでも、本棚の上段を片づけて白い紙を敷けば十分です。置き場所より、汚さずに保つことのほうが大切とされています。
お神札を新しくする時期と、古いお神札の納め方
お神札は、年に一度新しくするのが基本です。神社本庁は「年の暮れには大掃除をして、同様に神棚もきれいに掃除をし、新しいお神札をおまつりして新年を迎えます」としています。
- 時期…年末の大掃除のあと、新年を迎える前に
- 古いお神札…神社の古札納所へ納める。授かった神社が基本だが、遠方なら近くの神社でも構わないとされる
- どんど焼き…大晦日から1月15日(小正月)の間に「左義長」「どんど焼」としてお焚き上げする行事がある地域も
- お寺のお札…お寺へ。神社の納所に入れない
くわしい返納の考え方はお守りの正しい扱い方と同じです。初詣の機会にまとめて納める人が多く、その流れは初詣はいつまで?にまとめています。
神棚を祀るときに気をつけたいこと
- 完璧を目指さない…毎日のお供えができない日があっても構いません。続けられる形にすることが大切だとされています。
- お神札を裸で床や引き出しに置かない…扱いが乱雑にならなければ、形式にこだわりすぎなくて大丈夫です。
- 神棚の掃除は明るいうちに…ほこりを払い、白い布で拭きます。口や手を清めてから行うと丁寧です。
- 地域や神社によって作法が異なる…この記事は一般的な例です。氏神さまの神社に聞くのがいちばん確実です。
あわせて読みたい
- お守りの正しい扱い方…持ち歩くお守りと、家に祀るお神札の違い
- 初詣はいつまで?…古いお神札を納め、新しく授かる機会
- 神社の参拝作法…お神札を授かりに行くときの手順
まとめ
三社造りは中央に神宮大麻、向かって右に氏神さま、左に崇敬神社。一社造りは手前から同じ順に重ねます。向きは南か東、高さは目線より上が目安です。
神棚がなくても、棚の上に白い紙を敷いて立てかければ十分です。お供えは水だけ毎朝替えるところから始めれば続きます。
お神札は年に一度、年末に新しくして、古いものは神社の古札納所へ。ほかの記事は神社・参拝の作法ガイドからたどれます。
神棚は、家の中に静かな場所をひとつ作ることでもあります。立派な形より、毎日目を向けられる場所に置いてあげてくださいね。






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